クリエイティブ交流会 vol.03

クリエイティブ交流会 vol.03
ー “写真とは何か”をめぐる、やわらかな議論の朝
日曜の朝、やわらかな光が差し込むシェアトラックス宮崎台。
2026年4月26日、10時半。静かな空間に、カメラやノート、スマートフォンを手にした人
たちが集まりはじめる。
この日開催されたのは、shirahata8国際アートクラブによる「クリエイティブ交流会」。
作品をつくるのではなく、“持ち寄って語る”ことを主役にした時間です。
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1.どのようなイベントを開催されましたか?
今回のテーマはシンプルに「クリエイティブ交流会」。
それぞれが自分の関わっている分野や好きな作品を持ち寄り、共有しながら対話を深めて
いくスタイルです。
机の上には、写真作品、デザイン資料、日々の制作にまつわるデータや記録が自然と広がっ
ていきます。
誰かの「好き」が並びはじめると、その場の空気は少しずつ温度を持ち始めます。
印象的だったのは、カメラの部品を扱う会社に勤める参加者がシェアしてくれた、世界中か
ら集まった写真作品の話。
グランプリ候補に残った作品の中には、AIを用いて制作されたものも含まれていました。
「これは写真と言えるのか?」
「アートとしては成立しているけれど…」
そんな問いが自然に立ち上がり、テーブルの上で静かに議論が始まります。
誰かが正解を出すわけではなく、それぞれの立場から言葉を重ねていく時間。
最終的には、「アートとしては素晴らしい。でも“写真”としては違うかもしれない」という
ところに落ち着きました。
ただ、その曖昧さこそが今の時代の面白さでもあり、答えを急がないことの大切さを感じ
させられる場面でした。

2.なぜイベントを開催しようと思いましたか?
「創る教室」を続ける中で、ひとつ気づいたことがあります。
それは、作品を“つくる時間”と同じくらい、“語る時間”が人をつなぐということ。
完成した作品の裏側には、その人の考え方や価値観、日常がにじんでいます。
それを共有することで、ただの作品が“対話の入り口”に変わる。
また、クリエイティブという言葉は、どこか専門的で限られた人のものに見えがちです。
けれど本来は、誰もが持っている視点や感覚のこと。
この交流会は、そうした「表現の入り口」をゆるやかに開くための場でもあります。
肩書きや経験に関係なく、同じテーブルで話せること。その空気をつくりたいと思い、開
催しています。
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3.イベントにはどのような方が参加してくれましたか?
この日は8名が参加。男性4名、女性4名。
20代から40代まで、世代も職種もさまざまな顔ぶれが揃いました。
フォトグラファーが2名、WEBクリエイター、ITエンジニア、営業事務、大学生、グラフィ
ックデザイナー。
それぞれ異なるフィールドにいながら、どこかで「つくること」に関わっている人たちで
す。
ただ印象的だったのは、“クリエイター”という肩書きにとらわれていなかったこと。
音楽が好きで日常的に表現に触れている会社員や、芸術を学ぶ学生も自然と会話に加わり
、場に溶け込んでいました。
専門的な話もあれば、ふとした感覚の話もある。
そのバランスが、この場の心地よさをつくっているように感じます。
笑い声が混ざりながら、それぞれの視点が行き交う時間。
誰かの話が、別の誰かのヒントになるような、静かな循環が生まれていました。
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4.イベントを終えてみて、いかがでしたか?
気がつけば、あっという間の90分。
今回もまた、「話すこと」の豊かさを強く感じる時間になりました。
特に印象に残っているのは、AIと写真をめぐる議論。
技術が進化する中で、何を“本物”と呼ぶのか。どこに価値を見出すのか。
その答えは一つではなく、それぞれの中にある。
だからこそ、こうして言葉にして交わすことに意味があるのだと思います。
また、会の終わりには自然と笑顔が増えていました。
「楽しかったです」というシンプルな言葉が、その時間の質を物語っています。
クリエイティブを仕事にしている人も、そうでない人も。
同じテーブルで同じ時間を共有することで、少しだけ世界の見え方が変わる。
そんな小さな変化が、この場には確かにありました。

5.次回のご案内
次回は、5月9日(土)10:30〜12:00。
「創る教室」として、イラスト講座を開催します。
手を動かしながら、自分の中にある表現を見つけていく時間。
今回のように“語る”時間を経たあとだからこそ、きっとまた違った形でアウトプットが生ま
れるはずです。
日常の中に、少しだけ創造の時間を。
次は、あなたの手で“つくる”番です。
宮崎台で、お待ちしています。
