shirahata8国際アートクラブ「創る教室」クリエイティブ交流会 vol.01レポート
ー アートを“語る”ことで、世界が少し近づいた朝

2026年2月21日(土)10:30-12:00。
まだ少し冷たい空気の残る朝、シェアトラックス宮崎台の一室に、静かな熱を帯びたテーブルができました。
第14回 shirahata8国際アートクラブとして開催したのは、「クリエイティブ交流会 vol.01」。今回はあえて制作をメインにせず、“交流そのもの”を主役にした実験的な回です。
1. どのようなイベントを開催されましたか?
テーマはシンプル。
「自分の作品、または好きな作家の作品を持ち寄り、シェアすること」。
それだけ。
けれど、その“それだけ”が、こんなにも豊かな時間になるとは。
参加者は男性2名、女性3名。
テーブルの上には、キャンバス作品の写真、ポートフォリオ、過去のワークショップで制作した作品、好きなアーティストの資料。誰かの「好き」が並びはじめると、空気は一気に柔らかくなります。
1時間半、ほとんど途切れることなく会話が続きました。
メキシコ出身の女性が語ってくれたのは、丸いキャンバスに描くアート、そしてウミガメのアートとそれにまつわる文化の話。
「ウミガメはメキシコではとても大切な生き物だよ。世界のほとんどの種類はメキシコに存在するの」と微笑むその言葉に、みんなが静かにうなずきました。
20代のデザイナー女性は、フェミニズムと表現について語りました。
「女性であることをどう描くか」「強さと柔らかさをどう共存させるか」。
アートでなくデザインされたZINEをシェア。社会とつながっているのだと改めて感じさせられる時間でした。
ロシア出身の男性は、これまでの「創る教室」で制作した自分の作品をすべて持参。
机の上に並べられたロゴやデザインを一つひとつ紹介する姿は、まるで小さな個展のよう。
「これは最初の作品で、ここが変わったんです」と、成長のプロセスまでシェアしてくれました。

会話は自然と英語へ。
日本語と英語が交差する、国際的でフラットな空気。
まさに私がshirahata8国際アートクラブとして目指していた景色が、そこにありました。
2. なぜイベントを開催しようと思いましたか?
これまで「創る教室」では、手を動かすワークショップを中心に開催してきました。
けれどある時、ふと考えました。
“つくる”だけでなく、“語る”時間も必要なのではないか。
アートは完成品だけが価値なのではなく、その背景にある物語や価値観にこそ、本当の豊かさがある。
作品の裏側にある文化、思想、経験。それを共有できる場をつくりたかったのです。

特に、国籍や世代を越えた対話。
宮崎台という場所で、英語が飛び交い、文化が混ざり合う空間をつくること。それは、このクラブを立ち上げた時からの小さな夢でした。
今回の交流会は、その一歩目でした。
3. イベントにはどのような方が参加してくれましたか?
参加者は、男性2名、女性3名。
20代から大人世代まで、背景も職種もバラバラです。
メキシコ出身の女性アーティスト。
20代のデザイナー。
ロシア出身の男性クリエイター。
アート好きの男性。
そして、静かに話を聞きながらも深く頷く参加者。
共通していたのは、「表現が好き」ということ。
誰かの話を最後まで聞く姿勢。
自分の考えを否定せず、他者の価値観を尊重する空気。
そこには心理的な安全性がありました。
都会で暮らしていると、スピードや成果ばかりが求められがちです。
けれど、この朝の90分は違いました。
競争ではなく、共鳴。
アートが媒介になることで、人はこんなにも穏やかに、深くつながれるのだと感じました。
4. イベントを終えてみて、いかがでしたか?
正直に言うと、胸がいっぱいでした。
「これがやりたかった」
その言葉が、心の奥から自然と浮かびました。
英語と日本語が混ざり合い、笑い声が響き、文化の話が飛び交う。
誰かの作品が、別の誰かの刺激になる。
そんな循環が、宮崎台で生まれたこと。
shirahata8国際アートクラブという名前に込めた“国際”という言葉が、ようやく現実になった瞬間でもありました。
アートは作品をつくるだけではない。
人と人のあいだに橋をかけるもの。
そのことを、改めて確信できた時間でした。
5. 次回のご案内
次回は3月7日(土)10:30-12:00。
テーマは**「世界で一つの刺繍アート作り」**。
糸と布を使って、自分だけの小さなアートを生み出します。
デジタルとはまた違う、ゆっくりとした創作の時間。
刺繍の一針一針が、自分自身と向き合う時間になるはずです。
アートは特別な人のものではありません。
日常の延長線にある、小さな表現。
次は、あなたの物語を一緒に紡ぎませんか?
宮崎台で、お待ちしています。
