【ヤナカアパートメントストア】イベントレポート~「時の層 — 土の記憶と変化」~

今回は、ヤナカアパートメントストアに店舗を構える「amazing moments」さんが、陶芸作家のジョンダウンさんとヤナカアパートメントギャラリーにて合同でイベントを開催されたので、その様子についてインタビューさせていただきました!

ーどのようなイベントを開催されましたか?

展示会のテーマは「時の層 — 土の記憶と変化」。ジョンさんの作品は、自然の中で長い時間をかけて変化し続ける土や木々からインスピレーションを得ています。彼女は異なる色土を練り込み、顔料を用いる技法を探求し、時間と共に移り変わる自然の姿を表現しています。展示された作品はプレートやボウル、小皿、箸置きなど、多種多様。どれも、土の自然な色合いや質感を生かしながら、日常の中で実際に使えるアイテムばかりです。
当日は、作家本人が在廊し、訪れたお客様に対して作品の背景や制作過程の話を直接共有しました。彼女の丁寧な説明と、来場者との自然な対話により、展示会は終始温かな雰囲気で進行しました。

ーなぜイベントを開催しようと思いましたか?

今回のPOP-UPイベント「時の層 — 土の記憶と変化」を企画した理由は、陶芸という表現を通じて、自然や時間の移ろいをテーマにした作家の世界観を多くの人々に伝えたかったからです。ジョン ダウンは陶芸の世界でまだ新人ですが、彼女が作り出す作品は、自然への深い洞察と土の持つ時間の層を巧みに表現しており、その静かでありながら力強いアプローチに感銘を受けました。

このイベントを通じて、彼女の創作理念を直接伝えられる場を提供すると同時に、地元の人々や訪問者に、アートが日常生活に溶け込む可能性を感じてもらうことが目的です。

ーイベントにはどのような方が参加してくれましたか?

今回の展示会には、地元の谷中エリアの住民をはじめ、遠方からも多くの方々が訪れました。三連休中ということもあり、家族連れで訪れた人々が、陶芸やアートに関心を持ち、作家と親しく会話を交わす姿が印象的でした。
特に谷中というエリアの雰囲気や歴史は、ジョンさんの作品のテーマとも深く結びついており、このエリアに住む方々が彼女の作品に親しみを感じている様子が伺えました。

谷中は古くから伝統的な町並みが残り、歴史ある建物や職人文化が息づく場所です。ジョンさんの作品に込められた「土の記憶」や「時間の層」というテーマは、このエリアの風情や穏やかな時の流れとも非常に調和しており、訪れた方々からも「この街にぴったりの展示会だ」という声が多く聞かれました。まさに、谷中の静かな歴史と彼女の作品の融合が、この展示会をより特別なものにしていました。

ーイベントを終えてみて、いかがでしたか?

イベントを終えた今、ジョンさんの作品が多くの人に共感を得たことを嬉しく思います。また、谷中という場所との相性の良さも改めて感じ、地元の方々とアートが深く繋がる瞬間を目の当たりにしました。お客様からは「次回はさらに小さくて薄い器を増やしてほしい」といった具体的なリクエストもいただきました。
また、「家の近くでこういったアートイベントが行われるのはとても楽しい」という声も多く、次回のイベント開催に向けて非常に励みになりました。

ー今後やってみたいイベントはありますか?

今後は、より多くのアーティストを招き、谷中のような歴史ある地域とアートを結びつける展示を続けていきたいと思っています。今回いただいたフィードバックをもとに、作家の作品バリエーションを増やし、次回は小さな器やアクセサリーといった実用性と美しさを兼ね備えたアイテムも展示したいと考えています。

また、陶芸に限らず、他の手仕事やクラフトを取り入れたワークショップや体験型イベントも検討中です。アートを通じて地域コミュニティがさらに活性化し、日常の中でアートがより身近に感じられるような空間づくりを目指していきます。

ジョンさんの作品や今回のイベントのテーマが、偶然にも必然にも谷中という場所にマッチしていたというのも、非常に感慨深いですね。
ぜひ、今後また更にグレードアップしたイベントが開催されることを楽しみにしております!

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