【ヤナカアパートメントギャラリー利用者インタビュー②】~齋木彩音~

〈齋木彩音 さん〉

ーはじめに、簡単な自己紹介をお願いします。

2000年生まれ。埼玉県出身。共立女子大学文芸学部文芸学科造形芸術コースを卒業しました。

ー主にどのような作品を手がけていらっしゃるのでしょうか?また、どんな想いで作品を生み出していますか。

自身の内側にある精神世界や心象風景、他者との関係性や性にまつわる葛藤を、木炭や手縫いによる作品を中心に、油絵、ファッション、身体表現など様々な方法で表現しています。 
見えていなかったせかいを知ってもらうこと、新しい視点や価値観を得てもらうことは表現活動の大きな目的だと思っています。“別のせかいをみてもらうこと・知ってもらうこと”はわたしの制作のひとつの目的です。

ー個展を開催しようと思ったきっかけや目的を教えてください。

もともと来年3月までに個展を開催しようと思っていたところ、友人の紹介でこのギャラリーを知りました。予定よりも早い時期だったけれど、作品を発表する機会を一度でも多くつくりたいと思い、開催を決めました。

ー今回の個展の内容やテーマを教えてください。

350枚を超える写真と木炭による絵、ドローイングと詩の展示を行いました。今回の展示は自身の心象に迫り、まずは自分が心象に深くおちて包まれることが大きな目的でした。
わたしの身体の奥深く内側には、生きものがおらず、自然の現象だけが穏やかにおこっている森のような風景があります。それを生活のなかで見出した瞬間を写真に撮っていて、ずっと撮り溜めていたものを展示しました。
絵については、わたしの他者との関係性における願いと、それにまつわる自身の感情の揺れ動きを描いています。

ーどのような方が来てくださりましたか?お客様との心に残っているエピソードなどがあれば教えてください

友人、アルバイト先のなかま、お世話になった先生、先輩など本当にたくさんのひとが来てくれました。
普段からギャラリーを訪れるひと・そうでないひとと、鑑賞経験も様々なたくさんのひとが、思い思いに作品と向き合ってくれたり、静かにわたしの話に耳を傾けてくれるようすはとても心に残りました。
印象的なエピソードはたくさんありますが、小学2年生から高校3年生まで教わった英会話の先生が来てくれたのは感慨深いものがありました。彼自身も絵を描いていて、制作過程やインスピレーションのことをたくさん質問してくれたり、激励のことばをかけてくれました。当時は自分が絵の道に進むと思っていなかったので、月日を超えて、また別の観点から繋がりが生まれてうれしい気持ちです。

ー個展を終えてみて、いかがでしたか?

個展は自分の作品に、自分自身に、再度向き合う機会だと聞いたことがありましたが、その通りでした。
私にとって展示は、普段身体と心の奥にある決して開示することのない自己をさらして、その状態をみてもらうことです。そこに踏み込んできてくれたひとがたくさんいて、思わぬひとに届くこともあって、それがとても嬉しかったですね。普段諦めて伝えていないことが作品を通じて伝わるんだ、という発見がありました。
来てくれたひとそれぞれがなにか感じ取って、持ちかえってくれた気がして、いい展示になったのではないかなと思います。

ーご自身のお気に入りの作品を教えてください。

詩 『願い』をテーマに描いた3部作がお気に入りです。両側の2作はわたしとある人との関係について、真ん中は当時の自身の精神状態を表しています。

ー今後の目標などはありますか?

まずは来年3月までに、もう一度個展を開催すること。そして来年以降は、様々な地域でアーティストインレジデンスに参加し、様々な文化を知り、そこに住む人と出会って、作品をつくっていきたいです。

ー最後に、ヤナカアパートメントギャラリーを利用してみていかがでしたか?
 おすすめのポイントなどもあれば教えてください!

シンプルできれいなつくりのギャラリーなので利用しやすかったです。個人での展示はもちろん、ポップアップショップの開催にもおすすめだと思います。立地も良く、同アパートメントの並びにカフェやショップも充実していたので毎日どこかしらのお店でごはんを食べていました(笑)

ご利用いただきありがとうございました!
気づいたら齋木さんの世界観に没頭してしまう、独創的で魅力に溢れた作品たち。今後の活躍も楽しみにしています♪

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