クリエイティブ交流会vol.04

クリえいてぃぶ

描くことで、自分の輪郭が見えてくる。

5月9日、宮崎台のシェアスペースに、静かな時間が流れていました。

窓からやわらかい光が入り、机の上には様々な画材が並ぶ。
この日開催したのは、shirahata8国際アートクラブ「自分の個性をみつけるイラスト講座」。

参加者は男性3名。
普段は仕事や日常に追われながら過ごしている大人たちが、それぞれのペースで“描くこと”に向き合った朝でした。

Contents

1.どのようなイベントを開催されましたか?

今回の講座では、「上手に描くこと」ではなく、“自分らしい表現”を見つけることをテーマに、イラスト制作を行いました。今回は著名な方の文章を一部抜粋して、挿絵を考えるお題です。

同じお題をもとに描いていくのですが、不思議なほど、一人として同じ作品にはならない。
線の勢い、色の選び方、余白の取り方。描いている人の性格や感覚が、自然とにじみ出てきます。

会場では、ほとんど会話はありませんでした。
静かな空間の中で、ペンを走らせる音だけが響いている。

でも、その沈黙は重たくなくて、どこか心地いい。今日流れていたBGMはジャズ。
「集中している」というより、“自分の中に潜っていく”ような時間だったのかもしれません。

ふと顔を上げると、誰かが真剣な表情で色を重ねていたり、迷いながら線を引いていたり。
その空気感そのものが、とても印象的な回でした。

2.なぜイベントを開催しようと思いましたか?

大人になると、「自分の好きなこと」が分からなくなる瞬間があります。

仕事の役割や、社会の中で求められることを優先しているうちに、純粋に“自分が楽しいと思える感覚”から少し離れてしまうこともある。

でも、絵や表現には、その感覚をもう一度思い出させてくれる力があるように感じています。

言葉で説明しなくてもいい。
正解も不正解もない。

ただ、自分の感覚のままに線を引いてみる。
それだけで、「あ、自分ってこういうものが好きだったんだ」と気づく瞬間があります。

shirahata8国際アートクラブでは、技術を教えるだけではなく、そうした“自分自身との再会”のような時間を大切にしています。

3.イベントにはどのような方が参加してくれましたか?

今回は男性ばかりの参加となりました。

その中でも印象的だったのは、「昔は絵を描くのが好きだったんです」と話してくれた参加者の方。

普段はほとんど絵を描いていないそうですが、制作が始まると、どんどん表情が変わっていきました。

最初は少し遠慮がちだった線が、途中から自由になっていく。
気づけば、周りを気にすることもなく、夢中で描き続けていました。

完成した作品は、とても個性的で、その人らしさが自然と現れているような絵でした。

また別の参加者は、細かいディテールを丁寧に描き込みながら、自分の世界観を静かに広げていました。
同じテーマでも、出てくる作品は本当にバラバラ。

「個性って、探して作るものじゃなくて、もう既にそこにあるんだな」と感じる瞬間でもありました。

4.イベントを終えてみて、いかがでしたか?

今回、特に印象的だったのは、“無言の熱量”でした。

誰かが盛り上げるわけでもなく、大きなリアクションがあるわけでもない。
でも、それぞれが静かに、自分の内側と向き合っている。

そんな空間が自然と生まれていました。

作品を並べてみると、同じテーマから生まれたとは思えないほど、一人ひとり違う。
色も、形も、発想も、全部違う。

その違いを見比べながら、「これ面白いですね」と小さく笑い合う時間もありました。

たくさん話したわけではないのに、不思議とお互いのことを少し知れた気がする。
アートには、そういう“言葉以外のコミュニケーション”があるのかもしれません。

静かな時間の中で、それぞれの個性がゆっくり輪郭を持っていった。


そんな一日でした。

5.次回のご案内

次回のshirahata8国際アートクラブは、5月23日(土)開催の「クリエイティブ交流会」。

今回は作品制作は行わず、お気に入りの作品や、最近気になっている表現を持ち寄りながら、ゆるやかに交流する時間になります。

デザイン、イラスト、写真、アート、生成AI。
ジャンルを超えて、「好き」をきっかけに人とつながる場です。

何かを“作る”前に、まずは誰かと感性を共有してみる。
そんな土曜日も、案外いいのかもしれません。

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